歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

個別指導から

どうしても古文の敬語が分からないという生徒がいて、授業を受け持っている生徒ではなかったので、個別指導をすることにした。

その生徒は、予想どおり、二方面の敬意でつまづいていた。

私は、授業の際の板書では、尊敬語は赤色、謙譲語は青、丁寧語は黒色の線で囲む。生徒にも予習の段階でそのようにさせる。こうするだけで、敬語の理解はずいぶん進むと実感している。

このたびも、まずは同様に敬語を囲ませた。生徒は、どの語が敬語であって、その語の敬語の種類は何であるかは覚えていたようだ。青色の線で囲んだ語と赤色の線で囲んだところについて、赤色の線で囲んだ語は動作の主体に対する敬意、青色の線で囲んだ語は動作の受け手に対する敬意であることを確認する。その生徒は、主語は正しくとらえられていたので、まずは赤色の線で囲んだ尊敬語が誰に対する敬意かを考えるようにアドバイスした。

すると、その生徒は、二方面に対する敬意を間違えることなく答えることができるようになった。時間にして20分程度。「わかった!」という手応えを得た表情を見たとき、これほどうれしく、やり甲斐のあることはない。

私は授業においてICTにしかできないことに魅力を感じ、積極的に活用しようとしている。その一方で、こうした手を使い、対話しながら教え、教えられる関係も捨て難いと感じないではいられないのだ。