歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

この世界の片隅に

 アニメーション映画『この世界の片隅に』を観ました。予約をして、9月の発売日当日にDVDを購入していたものです。「いまさら、何を」とおっしゃる方も多いことでしょう。

 この半年間、生徒とともに戦争平和について学び、考えてきました。広島で被爆の体験を聞くこともできました。知れば知るほど、自分のこれまでの生き方を振り返り、これからを考えさせられます。特に強い意志や問題意識を持って生きてきたわけでもなく、これからどうしようという明確な目標もない、そんな自分を自覚させられます。また、何か核となるものを持っていなければ大きな力に流されてしまうだけだという恐れを感じないではいられません。

 『この世界の片隅に』を観て、戦争が自分の日常になっていく様や、戦争が人々からありとあらゆるものを奪っていく様が伝わってきました。

 これまでに経験したことのない感動のしかたを味わいました。大きく心を揺さぶられるという感じは受けないものの、心の根っこの方にまで染み渡って来るような深い感動です。アニメーションならではの表現による効果なのでしょう。

 私は、目の前にいる子どもたちが、武器を持って戦う姿を想像することはできません。戦争はいやです。この、単純で、素直な気持ちを大事にし、守り続けたいと思います。