歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

芸術の秋

 研修で上京した際、上野の国立西洋美術館に行き、「北斎ジャポニスム」を観ました。金曜日と土曜日は午後8時まで開館と聞いたので、研修後に行くことができました。

 前回、西洋美術館を訪れた時は閉館中であったため、柵の側でぴょんぴょんと飛び跳ねて、ロダンの彫刻をチラ見するしかできませんでした。今回は、ライトアップされた彫刻をじっくりと観ることができました。

 富嶽三十六景の波や富士山の描写が西洋の美術に影響を与えたことはどこかで聞いていました。その時は、西洋人が奇異なものとして、興味本意で関心を寄せたのだろうと考えていました。しかし、実際はそうではなくて、写実性を追求するなかで、北斎の作品に西洋の美術家たちが学んだのだと知りました。絵画に関しては日本よりも西洋のほうが「進んでいる」と自分がよく知らないうちから決めつけていたことをとても恥ずかしく思いました。

 特に、北斎の植物の絵は美しいと感じました。日本の空気に溶け込んだ色合いであったからでしょうか。

 北斎の作品のみならず、私のような美術に無知な者でも知っている西洋絵画の作品も多く展示されていて、見ごたえがあり、得をした気分です。閉館時間さえ気にする必要がなければ、2時間くらいかけてじっくりと鑑賞したかったのですが、それができなかったので、図録を購入しました。

 文学、美術と芸術に親しむ晩秋の週末となりました。