歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

古事談を通読して

 『新注古事談』(笠間書院)を読みました。これまでは、他の説話集との比較をする際に該当する説話を読んだだけで、通読したのは初めてです。説話というよりも、挿話的なものがかなりあって、しかもそれらに興味をそそられます。歴史や古典文学に関心がある人は、間違いなく面白く読むことができると思います。授業でも、テキストとして読むだけではなく、いろいろな活用方法が考えられます。

 驚いたのは、この本の価格です。これなら手もとに置いておきたいと思えるものです。執筆、編集に当たられた方や編集者の方の意図も、多くの人の身近かに置いて読んでもらいたいという気持ちが伝わるようでした。

 最近は書物の内容だけでなく、装丁や価格から、書物作り手の気持ちを推し量ることも、読書の楽しみ一つになりつつあります。