歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

文化を自分のものにするために

 民謡を現代風にアレンジして演奏活動を行っている、NeoBallad(ネオバラッド)の公演に生きました。音楽のアレンジをしておられる上領亘さんは、ご自分が民謡の素晴らしさに気付いたご経験を語られたのち、民謡という文化を自分のものだと思ってもらいたいと、若者にメッセージを送られました。

 文化を自分のものだと感じるとは、どういうことだろうかと考え込んでしまっています。能や歌舞伎は日本文化である、ということを否定する人はいないと思います。しかし、日本で生まれ育った自分自身が、能や歌舞伎を自分の文化だと感じているかと問われると、正直なところそのようには思われないと白状せざるを得ません。かといって、これから先もずっとそうかと問われると、そうだとも言い切れません。

 上領さんも、もともとは洋楽バンドのドラマーでいらっしゃたのが、民謡と出会い、その素晴らしさと、自分との関わりを見出したように、無関係と決めつけないでその世界に触れてみることが肝要だと思います。特に、幼少期、青年期の体験は感受性を高めるためにもいろいろな文化に触れることが必要です。

 「なぜ古典を学ぶのですか?」という問いの解答例が示すことができそうで、まだできない自分に、ヒントを与えられた経験となりました。とはいえ、まだ、モヤモヤしたままですが、モヤモヤしているから、自分の問題として考えることもできるのだと自分に言い聞かせているところです。