歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

東日本大震災被災地を訪ねて

 今週は、岩手県宮城県に行き、東日本大震災の復興の現状を学びました。目で見ることができるところでさえ、復興は緒についたばかりでありました。被災者の方、まちづくりの中心となっていらっしゃる方をはじめ、乗車したタクシーの運転手さんや、立ち寄り先でお世話になった方々に、それぞれの立場で、それぞれのお話を伺うこともできました。

 被災していない私が、被災された方からお話を伺っても、事実を正確に伝えられる自信はありません。しかし、お話を伺って、どのように感じたのか、どう考えるのかということはお話を伺った者にしかできません。そのように考えると、伝承には少なくとも二つの側面があることを改めて感じています。一つは、出来事そのものを伝えることで、もう一つは、思いを伝えることです。あまりにもあたり前のことですが、後世に伝承していく際には、語られる言葉がこれら二つのどちらのためのものであるかを明確にしておくことが重要であるように思います。

 次世代、伝承、語りといった、現在私が関心を持っているキーワードを東日本大震災の復興の中に見出だすことができました。次世代に何を伝え、残すべきか、そして自分自身はどのような立場で、何を語っていくべきかを、深く考えさせられているところです。