歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

源平盛衰記を身近に

 中世の古典文学作品を読んでいると、注釈に「『源平盛衰記』には…」などとよく記されています。落語の素材となるなど、名前はよく聞くのに、翻刻されたものは入手しづらい作品です。現代語訳だけのものなどは見かけますが、同じ軍記物語である『平家物語』と比べるまでもなく、一般向けの注釈書がないと言ってよい状況です。私も通読したことがなく、死ぬまでに読みたい作品の一つです。研究者の先生によると、いつでも翻刻したものが出版できるのだとか。ニーズがないから出版されないのでしょうか。

 学生時代であれば『源平盛衰記』をいくらでも読み、学べる環境にありました。当時は、心のどこかで、「今読まなくても、いつか読めるだろう」と軽く考えていたのだと思います。時間も、お金も限りがある中で、本当に読むべき本は何としても読んでおきたいと思います。