歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

自分の声を聴くこと

 病気やけが、心の不調などの理由で仕事や学校を長期間休まざるを得ないことがあります。それが一家の大黒柱だったりすると、本人だけでなく家族も苦労することが多いです。「全治○○か月」等と治癒の見通しがある程度たつ場合にくらべ、見通しがたたない場合は、精神的重圧がいっそう重くのしかかります。

 真面目で、心の優しい人は、自分の声には耳をふさぎ、他人の声を聴くことにばかり専念しがちです。心の不調に悩む人には、正しく悩みに向き合えるよう、周囲が配慮することが大切だと思います。ーーー他人の声で、自分の声が掻かき消されないように。

 「休職」,「休学」は何も生み出さない「無駄」な時間と捉える人もいるようですが、人生全体でみると、決してそのようなことはないようです。近代、現代の作家には、青年期に病気などのため、休学を余儀なくされた人も少なくありません。「休み」は、自分が向かっていく方向をしっかりと見定め、エネルギーを蓄える期間であったのでしょう。本来は、そのような意味のある期間に、周囲への気遣いすることでさらにエネルギーを費やし、自分の声を聴くゆとりを奪うような状況に本人を追い込むことは厳に慎みたいと思います。

 もちろん、専門家の指示を仰ぐことは大切だと思います。それだけでなく、周囲の理解と支援の重要性をしみじみと感じるのです。