歩いて、読む。

日々の雑感。ときどき、ちょっと文学。

芸能の可能性

 記事を更新しない状態がしばらく続いてしまいました。

 昨年度は鳥取県東部に残る在原行平に関する伝説について調べてきました。その一部は古典文学に関心のある高校生とともに、伝説の意味や背景について考察しました。

 以前に、鳥取に伝わる『曾我物語』の大磯の虎の伝説について調べた時も感じたことなのですが、古典文学作品が全国に伝えられる際に、芸能が果たした役割は重要です。このことは専門家にとっては自明のことかも知れません。けれども、中学校、高等学校の授業において芸能を正面から取り上げて授業をすることはほとんどありません。

 私自身が芸能に関する知識がないため、現在は、入手しやすい書籍を読んで勉強しているところです。その中の1冊である、松岡心平さんの『中世芸能講義』(講談社学術文庫)は、芸能とは切っても切り離せない、人間の存在やその生のあり様がみえてくるものです。

 学習指導要領的には、日本の伝統文化に触れるという観点で教材化するのでしょうが、それだけではもったいない気がします。今年度は、芸能をどう教材化していくことができるのか、考えてみたいと思っています。